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第35回卒業證書授与式[学校長式辞](全文掲載)

2020.03.04

式 辞

通い慣れたすずかけの道の紅梅が,皆さんを祝福するかのように春の訪れを告げています。
そんな皆さんの船出にふさわしい今日の佳き日、聖徳大学附属女子中学校・高等学校、第三十五回卒業証書授与式を行なうにあたり、多数のご来賓の方々のご臨席と保護者の皆様方のご列席を賜り、このように盛大に卒業生の前途を祝福していただけますこと厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございます。

さて、中学校四十名、高等学校百三十七名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。卒業は皆さん自身の努力の結果であることは言うまでもありませんが、多感な青春時代の皆さんを大きく包んでくださった多くの人たちのご指導の数々があったことを忘れてはならないと思います。とりわけ、ご家族の方々のご理解とお支えがあったことに感謝の気持ちを忘れないでほしいと思います。

いよいよ、この学び舎ともお別れの時が来てしまいました。きっと今、皆さんの脳裏にはさまざまな思い出が駆け巡っていることでしょう。
嬉しかったこと、悲しかったこと、つらかったこと、がんばったこと。
この学び舎での三年間・六年間には、かけがえのない一瞬一瞬がつまっています。

皆さんは成長しました。自分ではそうは感じていないかもしれませんが、先程の入場の様子を見るだけで、入学式の時との歴然とした違いを、ご列席の皆様は即座に感じ取っていただけたことと存じます。

卒業は終わりではなく、新しい生活のスタートです。皆さんの輝ける前途を祝して、はなむけの言葉を送りたいと思います。

三年生の皆さんには、特別授業の時間に「挨拶」の話をしました。
学園の創立者、川並香順先生は「挨拶」を大変大事にしていたと、当日配布した資料に記されていましたね。人と人との関係を結び・保つのが挨拶です。建学の精神の「和」という言葉が象徴しているように、皆さんには「人と人との調和」の図れる人になってほしいと願っています。その「人と人との調和」の第一歩こそが挨拶です。誰とでも爽やかな挨拶の交わせる人になってください。四月から新しい環境に身を置く皆さんは、是非、新しい環境の中でも誰にでも真っ先に挨拶をして、「挨拶の輪」を広げるリーダー役を務めてほしいと願っています。人から挨拶をされて、それを返すのは当たり前です。本校で学んだ皆さんですから、今申し上げました通り、是非自分から挨拶のできる人になってください。自分から進んで、真っ先に挨拶のできる人になってください。
「香順先生の願い」。
線を引きましたね。
香順先生の願いを受け止め、実践できる人になってください。

高校生の皆さんには、学年集会で「わたくしたちの憲章」のお話をしましたね。集会でもお話しましたが、この憲章は聖徳を卒業してからますます輝きを増すものです。気品のあること、礼節を尊ぶこと、女性らしい躾を身につけることにゴールはありません。すすんで学び、汗して体を鍛えることの重要性はいよいよこれから実感することでしょう。信頼と協力は一人では生きていくことのできない人間社会の潤滑油です。皆さんはそれらのことを授業の中で、あるいはさまざまな行事を通して学んできました。これからはそれらのことを生活の中で実際に生かしていく番です。

We are Students of Seitoku.
もう、We are ではありませんね。
We were students of Seitoku,
BUT
We promise to make full use of “The Sprit of harmony”in our everyday life.

「和の精神」を毎日の生活に生かしてください。「聖」「徳」「学」「園」「和」。集会でお話した通りです。この五つを忘れないでください。
皆さんは学校のリーダーとして、本当によく活躍しました。部活動、委員会、明和会、そして学校行事と、次々とリーダーとしての責任を果たしてくれました。皆さんの学年目標は、「ハッピー シード」でしたね。「大人になったら必要になる多くの力の種、幸せの種を、この聖徳での生活の中でたくさん身につけよう。」ということでした。その通り、皆さんは、自分たちでは気づいていないかもしれませんが、日々の生活の中で着実にその種を身につけ、さらに花まで咲かせてくれていました。学校生活のいたるところで、素敵に咲くその姿を後輩たちに見せてくれていました。皆さんに続く後輩たちに素晴らしい模範を示してくれたことに、私からも御礼を言いたいと思います。
ありがとう。

卒業文集にも記しましたが、新しいスタートはすでに切られています。次の目標実現のために、全員が幾多の困難を乗り越えていくであろうことを信じています。

また、友人同士のネットワークも是非保ち続けてください。貴重な青春時代、貴重な時間を共有した友人たちは一生の宝物です。この学び舎で築いた絆を大切に、つながりを保っほしいと思います。
本校には一万人を超える卒業生がいます。今日は母親として、この卒業式に列席なさっている二十名のお母様もいらっしゃいます。親子二代でこの学び舎で学び、開校以来変わらない礼法教育や会食教育、校外学習など、聖徳教育を受けていただけたことは、大変光栄なことです。明日からは皆さんも、その卒業生のコミュニティの一員です。と同時に、学園の同窓会連合会である聖徳学園菊水会の一員でもあります。聖徳学園菊水会には 約十六万五千人の会員がいます。かくも多くの先輩たちが実社会で活躍していることほど心強いものはありません。皆さんのことを温かく迎え入れてくれるはずです。

皆さんがこの学び舎で学んだことを実践し、皆さん自身が輝くことはもちろん、周囲の人たちまで照らすことのできるような人として活躍してくれることを祈っています。

聖徳では、卒業生を対象に「聖徳成人式」を行っています。その時には皆さんの元に案内状が届きますから、元気な笑顔で参加し、近況を聞かせてください。

最後になりましたが、保護者の皆様、お嬢様のご卒業、誠におめでとうございます。
日頃、本校の教育推進のため、ご理解とご後援をいただきましたこと、この場をお借りいたしまして心より厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました。
本校は、お嬢様の生涯の母校です。今後とも母校への変わらぬ御支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

卒業生の皆さん、聖徳で結ばれた絆を大切に母校をこよなく愛し続けてください。何かあったらどうぞ母校の門をたたいてください。母校はいつでも卒業生にその門を開き続けています。

チーム三十五期生!
いいチームだったよ。よく頑張ったな。
チームは離れ離れになっても、心のつながりは一生だ。一生友だちでいてくれ。

本当にご卒業おめでとう。

そして、今日までありがとう。

また会いましょう。

令和二年 三月 四日
聖徳大学附属女子中学校高等学校長 川並芳純