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4年・6年化学授業のようす

2019.07.22

<4年A組 化学基礎>(高校1年)

先取りをしているクラスなので、中学のときから引き続きの授業です。中学の理科とくらべ、原理原則について深く理解すること、物質を定量的に取り扱うこと(計算をして、何が何g反応すると気体が何mL発生するか、など量を求めること)がより重視されるので、座学が多くなります。(その分、生徒にとってはとっつきにくく、難しいと感じるようです。)

中学の時から、実験観察以外にもグループで話し合いをしたり、教え合いをすることを繰り返してきたので、誰と組んでもスムーズにグループワークができるようになりました。

 

この日の授業のテーマは「化学反応の諸法則」。それぞれの法則の概要と提唱者、実際の例などを一通り教えるだけだと1時間もかからないのですが、意外と一つ一つの法則が意味することを理解しづらく、なかなか頭に残りにくい内容です。

そこで、この日は教員(私)が教えることなしに、教科書と自分で調べた情報から内容を理解し、他の人に説明できるようになることを目標としてみました。

まず、3~4人のグループを作ります。グループごとに異なる法則を割り振り、協力してその法則について理解し、反応例を挙げながら説明できるようにします。

次に、一人ずつ別のグループに移り、違うグループの混合班になるようにします。そして、自分の担当の法則について、教科書の例を使って他の人に説明します。

最後に、法則がばらけるようにいくつか問題(教科書に載っていない反応例)を出し、それぞれにどの法則があてはまるかを考え、意見交換をします。同じグループ内で答えが重複したら、誰かが間違っていることになります。

答えを確認したところ、最終的にみんな正しい答えにたどり着くことができました。(間違った回答をしても、他の人の説明を聞いて、自分の間違いに気づくことができました。)

さらに理解が深まるよういくつか補足をして授業は終了です。

 

定期考査をすると例年正答率が芳しくないところなのですが、このクラスではとても高い正答率でした!

今回の授業では、教科書を正確に読み取る読解力、内容を理解する理解力、相手にわかるように説明する表現力、グループで建設的に意見交換をする協働力などを鍛えることが目的でした。(もちろん、1回で伸びる力は微々たるものです。日々繰り返していくことによって本当に身についていきます。)

特に、「説明力」は私が日ごろの授業でとても重視していることです。なぜなら、人は自分がわからないことは絶対に説明できないからです。

よく、テスト前に生徒に「何回問題を解けばいいですか(安心できますか)?」と聞かれますが、そのたびに「わからない人に自分で説明できるようになるまで」と答えています。(本当にそこまでできる人は、実はなかなか少ない。)

 

高校化学は、実験室で行えないスケールの実験も多いですが、「実験で実際に確かめる」ことと同じくらい「物質の観点から論理的に考える」こともまた化学の真髄です。

座学は退屈、難しいと思われがちですが、アクティブに考える工夫、難しさの奥にある面白さに気づけるような工夫をしていきたいと思います。

 

 

おまけ<6年A組理系 化学>(高校3年)

今年もやりました、テルミット反応(酸化鉄から鉄の単体を取り出す反応)!外でやるのが恒例です。

盛り上がる鉄板の実験です。(もちろん、安全には十分すぎるほど配慮します)

火が出ました!(写真では小さめですが、MAXでは倍くらいの火柱が上がります。噴火っぽいので盛り上がりもMAXです。)

融けた鉄が水を張ったビーカーに落ちます!

水があっという間に沸騰します。(画像だとわかりにくいですが・・・)

金づちでスラグを崩して取り出すとこんな感じです。雫の形で固まっています。(不純物も多少含まれますが)